「子ども食堂をつくろう!人がつながる地域の居場所づくり」(明石書店)やNHK「クローズアップ現代 おなかいっぱい食べたい~緊急調査~子どもの貧困」(2014.9.25放送)で有名なNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク・事務局長 天野 敬子氏をお招きして第2回「プロフェッショナルと元気に学びあう貧困学習講座2017」を開催しました。
当日は、大学教員、公立小・中・高学校教員、近隣の市区教育委員会担当者、心理士、SSWr日頃より子ども支援にあたっている市民、学生など約50名ほどの方々が参加しました。
講座は「ワールド・カフェ」形式で行われました。参加者は「居場所って何だろう?」というテーマで意見交換をしながら、経済的に困難な家庭状況にある子ども達の心情に思いをはせ、彼らにとってどのような居場所が必要なのだろうということを考えました。
多くの参加者からは「居場所」に必要な要因は「温かく見守ってくれる人」「安心・安全が確保されている場」「話を聞いてくれる人がいる場」「自分のままでいられる場」「時には一人でいたい時でもいられる場」「嫌なことがことがあったら逃げ込める場」等意見が出されました。教員からは学校に教室の他、保健室、相談室など子どものニーズに応じた居場所を学校内に保証することも大切だという意見も出されました。
地域でボランティア活動をしている市民からは「見守り支援」の大切さが語られる中で「地域で自由に使えるフリースペースが欲しい」という意見も出され、地域の中での子どもの居場所づくりの必要性が語られました。
最後に 講師の天野氏より「(みんが)おせっかいの連鎖をして、子供達を温かく包み込みましょう!」というお話がありました。
温かな雰囲気の中で深い学びができた時間となりました。
また、講座終了後の交流会にも多くの参加者が出席し、天野先生を囲んで率直な意見交換が行われました。
2017年5月31日