東京学芸大学パッケージ型支援プロジェクトでは、2016年6月19日(日)に、小金井市公開シンポジウム「生活資源の不足と育ちの弱さを持つ子ども―小金井市における学校と地域のネットワークづくり―」を開催しました。
シンポジウムでは、はじめに、松田恵示主査から、パッケージ型支援プロジェクトにおける小金井市での取組みの概要について報告があり、つづいて、4名の講演者から小金井市における取組みについて以下の報告が行われました。
・佐藤淳子氏(NPO法人 地域の寄り合い所 また明日)からは、地域の有志ボランティアが「食べる」「学ぶ」「活きる」の3チームに分かれて、子どものサポートを行う子ども食堂の活動についての報告がありました。
・高橋和哉氏(小金井市自立支援サポートセンター)からは、生活困窮者自立支援制度の概要と、制度に基づいて行われる小金井市の子どもとその保護者に対する支援の取組についての報告がありました。
・丸山智史氏(小金井市教育委員会)からは、現在大学と行っている連携事業の様子を交えながら、小金井市におけるスクールソーシャルワーカーの活動やその体制についての報告がありました。
・冨士道正尋氏(小金井市立南中学校校長)は、東京学芸大学との連携事業である放課後自主学習教室について、学習支援を受けた生徒の声を踏まえつつ、今後の取組の展望についての報告がありました。
後半のパネルディスカッションでは、「地域における支援の取組の情報共有」と「よりよい支援のネットワーク形成のための連携・協働のあり方」を主なテーマに、学校の教員に求められる資質・能力や、大学に期待する役割等について、参加者からの質問を基に活発な議論が行われ、盛況のうちに閉会しました。
2016年6月20日