東京学芸大学パッケージ型支援プロジェクトでは、本学・養護教育講座との共催で、『プロフェッショナルと元気に学びあう”貧困”学習講座』の第1回(平成29年4月22日)を開催しました。
第1回は社会活動家・法政大学教授の湯浅誠さんによる講座でした。
学習講座は、湯浅さんによる講話とグループを組んで行うワークショップを交互に繰り返していく形式で進められ、参加者は、
- 貧困に関するイメージ
- 貧困や「溜め」ということをどう伝えるか
- 貧困に対して自分達に何ができるか
- 自分の思いを伝える
というテーマについて、それぞれ湯浅さんのお話から学び、グループでの対話・活動を通じて考えを深めました。
「貧困とは、ただお金がないという「貧乏」とは違い、「孤立」を含んでいる」、「がんばろうとすることが可能になる状態(「溜め」)が奪われている人たちもいて、それは、個人の自己責任によるものでは決してない。」「誰もが一人一人ストーリーを持っていて、それが可視化されると他者のことや自分のことに気づいていく」といった湯浅さんの印象深いお話は、参加者にとって多くの学びをもたらすものでした。
また、講座の終盤では、本学学生・教職員、地域の行政職員、小金井市民など、約80人の多様な立場の参加者が、それぞれ自分のことについてスピーチをしあい、思いを伝え合うことを通じて、他者理解を深めました。
グループワークの様子
次回のCCSS公開学習講座は、
5/28(日)13:00- 東京学芸大学講義棟 S410教室にて、
NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク・事務局長の天野敬子さんをお呼びし、子ども食堂の取組を通じた「子どもの居場所づくり」について学びます。
皆様のご参加をお待ちしております。
2017年4月22日