東京学芸大学パッケージ型支援プロジェクト東京学芸大学パッケージ型支援プロジェクト

ご挨拶

プロジェクト主査のご挨拶

  東京学芸大学 パッケージ型支援プロジェクト

主査 松田恵示(東京学芸大学副学長)

 

このプロジェクトは、教員養成系の国立大学法人ならびにその附属学校が拠点となって、「経済的に困難な家庭状況にある児童・生徒」を支援する方策と、その取組が「教育支援体験」のカリキュラム化として、求められる教員養成の質保障にも活用され、また、人材の循環的な育成に資する仕組みを開発することを目的としています。

社会変化に伴う家庭環境の多様化が進む現在、経済格差による教育の機会不均等が大きな課題となっており、家庭教育の支援や個性伸長、応用的学力を育成する機会を得る支援は、児童・生徒の個別な環境の在り方によって強く求められるところとなっています。また、国立大学において、今後の社会を担う優れた人材を、児童生徒の家庭環境によらず、学ぶ機会を保障し広く集め育てることも喫緊の課題となっています。さらに、教員養成における質保障の観点からも、多様な教育現場や多様化し山積みする課題に対して、教育実習とは異なる形で現場と関わる課題解決的な「教育支援体験」を学生に提供することは、大変重要度の高い教育課題であるといえます。他方で、教員養成系の国立大学法人並びに附属学校には、一定程度の経済的に困難な状況にある児童・生徒が在籍しているが、現在はごく一般的な支援に留まっている状況があります。しかし、経済格差によらない教育機会の均等な社会を実現することは、教育立国を標榜する我が国の重要課題の一つであり、このような支援が教員養成の質保障や循環型の次世代人材育成に連動することを狙うことにも、本プロジェクトの着眼点があります。

開発に際しては、経済的に困難な家庭状況にある児童・生徒に対して「経済支援(必要経費・経費外の支援)」「家庭教育支援(チューター制度等)」「個性伸長・応用力育成支援(ICT等を利用した個別学習支援等)「放課後支援(学童保育)」を行うとともに、学生教育の取組を連動させ、支援を受けた児童・生徒が将来成長し学生となった時に、学生自身が支援者となる「支援の循環」を生み出すことを狙います。またこの過程で、学生が「教育支援体験」を積み、教員としての資質や能力を高めることを、「サービスラーニング」としてカリキュラム化を図ることを目指します。さらに、経済的に困難な家庭状況にある児童への学習支援と進学支援を連結させた「特別連絡進学」モデル、進学後の多様性理解教育や校内支援体制モデルの開発などを通じて、多様性に開かれた附属学校教育モデルの開発を進め、他の附属学校への研究成果の普及・還元も目指します。

今後ともプロジェクトの成果をご活用いただくとともに、ご指導、ご批判を頂きたく、よろしくお願い致します。

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